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2019.09.07
こんにちは! グレイスフルムーブメント(Graceful Movement)の長島です。
さっそくですが、肩が凝っているな、、と感じた時、これを読んでくださっている皆様は何をしますか?
1、我慢する
2、運動する
3、自分で揉む、家族などに肩を揉んでもらう
4、整体、接骨院を探す、または紹介してもらう
5、ネットで検索、書籍などで解決法を探す
では一緒に考えてみましょう。
1・・・
我慢しつづけていると、ある時コリや不快感、痛みが気にならなくなる、という経験をお持ちのかたはいませんか?
肩の筋は、「頭」という人体の中でもとりわけ重い部位を支え続けています。
そもそも筋肉を構成する「筋繊維」は、とても疲れやすいものです。
思いものを持ち続けているときなど、数分でギブアップしたくなってしまうのは、そのせいです。
では、肩や首の筋肉はどうやって、頭を支えているのでしょうか?
上の写真で女性が抑えている場所は、頭から首を広範囲にカバーする「僧帽筋」という筋肉が
肩甲骨にくっついているところです。
四十肩などになっている際にも、とてもツライ場所ですね。。。
支え続けている筋肉のうち、筋繊維が疲れやすい一方で、
筋繊維と筋肉を丸ごと包んでいる「筋膜(fascia)」は、とても支えることが上手です。
筋膜はまとまるととても弾力があり、引っ張られる力に強いので、
体の重さを、とても長い時間支えることができます。
しかし長く支えることができるとはいえ、限界はやってきます。
私たちが肩こりを感じるのは、この辺なんですね。
筋膜の中には、「コラーゲン」が繊維状に存在していて、四方八方につながってまるで網目のようです。
この網目が作るスキマには、様々なものが通り抜けることができるようになっています。
毛細血管よりも小さい、とても微小なスキマを、
私たちの体液はゆっくりと浸透して、通り抜けながら、
体の細胞の隅々まで酸素・二酸化炭素の交換や老廃物の回収をしていきます。
それが細胞の呼吸です。
「筋膜」は、体液が循環して行われる、細胞の「呼吸を」おこなうための、とても大切なインフラなんですね。
私たちロルフィングの先生でもある、筋膜の研究者:ロバート・シュライプさんがテレビ番組で紹介され、
筋膜についてわかりやすい映像を見せてくれます。
個人的に、筋膜のことをざっと説明したいときによく紹介する動画です。
あまりグロい感じのものはありませんのでご安心を。
(英語吹き替えですが、Fasciaのことね! と思って映像を見るだけでもイメージが掴めると思います。)
その大事な筋膜が、
・ずーっと引っ張る力がかかっている
・ずーっと圧迫されている
・ずーっと動きがない
・ずーっと筋肉が動かない
・・・といった状況にある時、
コラーゲンそのものが持っている接着剤のような「つなぐ力」によって、粘りが強くなり、固まります。
★粘りが強くなりすぎると、
・体液の循環が妨げられる
・体細胞や神経細胞の「呼吸」がうまくいかなくなり、神経が興奮したままになる
・神経が興奮している箇所は、意図せずして筋肉が緊張したままになり、硬くなる
・リンパが静脈に戻りにくいため、むくみが生じる
acworksさんによる写真ACからの写真
こうした写真にあるリンパは体の中では、いわば幹線道路のようなもので、筋膜のスキマはいわば路地や畦道のようなと言えるかもしれません。
★こうなってくると、
・体の部位が伸ばしにくくなる
・緊張したままの部位がつりやすくなる
・痛みや不快感が生じる
まさに肩こりや、慢性的な体のコリはこうして生じてくるわけですね。
★そうして、これを放置していると、
筋膜の組織は硬く伸びにくさや動きにくさが増し、
徐々に感覚の神経が鈍麻していきます。
運動したりしても改善が「感じられない」「わからない」と思ってしまう理由は、
こうした筋膜の状態が変化していくことと、神経系の過剰な適応によるものと考えることができます。
こうした負のスパイラルに陥らないように、程よく体を動かし、刺激を与えることが大切ですね!!
今回は、冒頭の選択肢1と2について体に起こる変化を解説してみました。
© Graceful Movement